2014年11月30日日曜日

レビュー MDR-10RBT

MDR-1RBT(レビュー)を使用していたのですが,MDR-10RBTの方が私には合っていたので買い換えました.1年位使ったので2機種の比較をしながらレビューしてみます.



買い換えた理由
  • 軽い (300g→210g)
  • サイズが小さい
  • フィット感が高い
  • micro USB端子にカバーがない
  • 操作・端子系が1RBTと同じ
  • 折りたたみ機構の回転の向きが逆
  • 低音が強め
  • apt-xに対応
1RBTにも満足していたのですが,一点だけ動きながら使う場合に不満がありました.
具体的には,重く,大きく,側圧が低いために動くとずれやすいという問題がありました.
10RBTは,その点が変更されていて,軽く,小さく,側圧が高めになっています.
これらの変更により,動きながらの使用が快適になりました.
もちろん,フィット感が上がっていることにより,逆に長時間の使用では疲れやすくなっているので,椅子に座った状態でしか使わないのであれば1RBTの方が良いです.
イヤーパッドも1RBTのふわふわしたものから,やや堅めの物に変更されています.
これは完全に個人の好みになるのですが,10RBTの方が好みです.


操作用のボタンや端子が1RBTと10RBTで同じで統一されているので,使い勝手は変わりません.

1点変更されているのが,充電用のmicro USB端子のカバーがなくなり剥き出しになったことです.
このヘッドホンはbluetooth接続で使うために充電が必要です.
1RBTは端子がカバーで覆われていて一々付けたり外したりするのが煩わしかったですが,10RBTは剥き出しになっているので,気にせずに充電できます.
防水スマートフォンの様にカバーしないといけない理由があるのであれば分かるのですが,1RBTはおそらくデザインを優先しているだけなので,それで使い勝手が悪くなっているは微妙です.
特に充電端子は使用頻度が高く,昔使っていた携帯電話でも最終的にはカバーがちぎれてしまったりしていたので,10RBTでカバーなしになったのは良かったです.

構造上大きく変わっていたのが,折りたたみ用のスイーベル機構の回転の向きが逆になっていました.
1RBTは首にかけた時にイヤパッドが表側になっていたのが,10RBTではハウジングが表側になりました.
この点は1RBTの時に気になっていたので,10RBTで変更されたのは良かったのですが,装着するときに左右を間違えることの原因になっているので少し微妙です.
ただし,これは両方の機種を使ったせいなので,どちらかだけであれば全く気にならないはずです.

音質関係は,低音が強めになった点とapt-Xに対応したことが変わっています.
私は低音好きなので良いのですが,フラットな方が好みの場合は1RBTがおすすめです.
10RBTからはapt-Xに対応しましたが,1RBTも現行の1RBTMK2では対応しているので,大きなメリットというわけではないです.
SBCとapt-Xを聞き比べてみましたが,私の耳では音質の大きな違いは感じられませんでした.
おそらくSBCでも高ビットレートであれば音質の劣化は少ないのだと思います.
低レンテンシなので,確かに遅延は少なかったですSBCでも十分に感じます.

悪くなった点
  • 連続再生時間低下(30時間→17時間)
  • 長時間使うと疲れる
コンパクトになったことによる弊害として,バッテリー容量が少なくなり連続再生時間が1RBTの30時間から17時間に減りました.
ただし,他社のbluetoothヘッドホンでは10時間程度ものが多い中で17時間は長い部類だと思いますし,バッテリー切れを経験したこともないので個人的には十分です.

上でも書きましたが,側圧が強めなので長時間使っていると少し疲れます.
この点は,フィット感とのトレードオフになるので仕方ないですね.

まとめ)
私の使用する範囲では,1RBTよりも好みの点が多く買い換えた甲斐がありました.
絶対的にどちらの製品が良いということはなく,連続再生時間以外は基本的に好みの問題なので試聴してから好みの方を選ぶことをおすすめします.