2014年12月15日月曜日

レビュー:スタンディングデスク環境を2万円で構築(サンワサプライ CR-LAST3)

最近流行ってきているスタンディングデスクが気になったので,環境を構築してみました.
ちなみに,スタンディングデスクとは,立ったまま作業できる机で,椅子に座らない状態で使える物です.
椅子に座らないで立ったまま使えることのメリットとして言われているのは,
  • 椅子に座らないので,腰痛に悩まされない
  • 立ち仕事だと集中力が上がる
  • 姿勢が良くなる
  • 脚に筋肉がつく
私がスタンディングデスク環境導入した目的は,集中力が上がるということです.

導入する上で,問題になったのが以下の点です.
  • まだマイナーな存在のため,製品が少ない
  • キーボードを打てる高さにするだけでは,モニタ位置が低すぎて首が疲れる
まず,流行ってきているとは言ってもマイナーな存在なので製品自体がかなり少ないです.

そして,少ない製品の中でも大半は高さが高いだけの机であることが多いです.
立った状態でキーボードを打てるという条件を満たしている物は多いのですが,ディスプレイが目線に合わせられるという条件が加わると,選択肢が一気に絞られてしまいます.
基本的には,追加でディスプレイアームやノートPCスタンドを購入しないと,目線が下になりすぎて首が疲れることになります.

この問題点を解決できている製品として,以下のようなキーボード台付きのモニタスタンド(移動式ワークステーション)と言う物が見つかりました.
CR-LAST3がサブテーブル付き,CR-LAST10がデュアルディスプレイ対応という以外は,基本的には同じです.
私は,サブテーブルがあると便利かなという理由でCR-LAST3を選択しました.
ちょうど楽天のサンワサプライがセールをやっていて半額で販売していたため1万8千円程度で購入できました.
買うかどうか悩んでいる間に2回半額セールがあったので,定期的にやっているみたいです.

というわけで,CR-LAST3のレビューになります.

良かった点
  • キーボード台やディスプレイの高さが簡単に調整できる
  • キーボード台は手前に伸びているので,顔はディスプレイに近づきすぎない
  • 横幅のあるPCだとCPUスタンドに乗らないが,台座部分が水平なので無理矢理乗せることができる(非推奨)
まず,垂直タイプのディスプレイアームと同じ構造のため, キーボード台やディスプレイの高さがツールレスで簡単に調整できます.
組み立て時にはドライバやレンチがいりますが,組み立て後の調整は基本的にレバーだけでできるので,ベストポジションを決めるための試行錯誤がやりやすかったです.

購入時に懸念事項として,キーボード台とディスプレイが近すぎて目が疲れるのではないかという点があったのですが,ちょうど良い具合に離れていて快適でした.

CPUスタンドもついているのですが,私が使っているAntec mini P180の幅21cmに対して,取り付け幅が11~17cmと狭く取り付けることが不可能でしたが,台座自体が水平なのと写真の様に壁に接して設置することにしたため無理矢理台座に乗せることができました.
ただし,あくまでも無理矢理なので,移動させたりすると転倒・落下する恐れがあり推奨はしません.

悪かった点
  • CPUスタンドの幅が狭い
  • 剛性が低く,揺れやすい
  • パームレストがキーボード台に固定されている
  • キーボード台の角度が調整できるが,ぐらつく要因になっている
全体的に剛性が低く,キーボードの入力時にスタンド全体が揺れます.
これは,人によってはかなり気になる可能性があります.
私も気にはなるのですが,ギリギリ許容範囲内といったところです.

キーボード台の手前部分にはパームレストが固定されています.
おそらく,落下防止のためと思われるのですが,好みのパームレストやトラックバーの用にパームレスト位置に置くデバイスが使えません.

キーボード台の角度を0~10度の範囲で稼働できるようになっているのですが,パームレスト部分に体重をかけたりすると,簡単に角度が変わってしまいます.

・結局スタンディングデスクの効果はあったのか?
スタンディングデスクにした効果は,少しだけありました.
効果があったと感じた点は,PC作業中に眠くなりにくくなった点です.
さすがに立っているので,よほど疲れていない限り眠ってしまうということはなさそうです.
姿勢は座っているときに比べれば良くなっていると思いますが,元々肩こりや腰痛がないので,効果のほどは不明です.
他のスタンディングデスクのレビューで多かった脚が痛くなるという点については,毎日往復1時間を徒歩通勤しているため脚が痛くてたまらなくなるということはなかったです.
ただし,作業後に脚が少し怠い感じはありました.

今回構築した環境
  • サンワサプライ CR-LAST3
  • Antec mini P180
  • HP L233
  • Filco Majestouch Air(レビュー
  • Microsoft Bluetooth Notebook Mouse 5000
  • Creative Inspire T10
キーボードとマウスはBluetoothで無線接続にしてすっきりさせていますが,ディスプレイは電源とDVIのケーブルが垂れ下がっていてしまっています.
PCの裏のケーブルもまとめていないため酷いことになっています.
そのうち余裕があるときに綺麗に配線し直したいです.

 まとめ)
今回サンワサプライのCR-LAST3を使ってスタンディングデスクを構築しました.
導入した効果は微妙だと感じたのですが,まだ1週間程度しか使用していないため長期的に使っていくと感想が変わってくるかもしれません.
酷い腰痛や肩こりに悩まされている人は,アーロンチェアなどの高価チェアなどを買うよりも2万円程度と安価に導入できるので, 試しに導入してみてはいかがでしょうか.





2014年11月30日日曜日

レビュー MDR-10RBT

MDR-1RBT(レビュー)を使用していたのですが,MDR-10RBTの方が私には合っていたので買い換えました.1年位使ったので2機種の比較をしながらレビューしてみます.



買い換えた理由
  • 軽い (300g→210g)
  • サイズが小さい
  • フィット感が高い
  • micro USB端子にカバーがない
  • 操作・端子系が1RBTと同じ
  • 折りたたみ機構の回転の向きが逆
  • 低音が強め
  • apt-xに対応
1RBTにも満足していたのですが,一点だけ動きながら使う場合に不満がありました.
具体的には,重く,大きく,側圧が低いために動くとずれやすいという問題がありました.
10RBTは,その点が変更されていて,軽く,小さく,側圧が高めになっています.
これらの変更により,動きながらの使用が快適になりました.
もちろん,フィット感が上がっていることにより,逆に長時間の使用では疲れやすくなっているので,椅子に座った状態でしか使わないのであれば1RBTの方が良いです.
イヤーパッドも1RBTのふわふわしたものから,やや堅めの物に変更されています.
これは完全に個人の好みになるのですが,10RBTの方が好みです.


操作用のボタンや端子が1RBTと10RBTで同じで統一されているので,使い勝手は変わりません.

1点変更されているのが,充電用のmicro USB端子のカバーがなくなり剥き出しになったことです.
このヘッドホンはbluetooth接続で使うために充電が必要です.
1RBTは端子がカバーで覆われていて一々付けたり外したりするのが煩わしかったですが,10RBTは剥き出しになっているので,気にせずに充電できます.
防水スマートフォンの様にカバーしないといけない理由があるのであれば分かるのですが,1RBTはおそらくデザインを優先しているだけなので,それで使い勝手が悪くなっているは微妙です.
特に充電端子は使用頻度が高く,昔使っていた携帯電話でも最終的にはカバーがちぎれてしまったりしていたので,10RBTでカバーなしになったのは良かったです.

構造上大きく変わっていたのが,折りたたみ用のスイーベル機構の回転の向きが逆になっていました.
1RBTは首にかけた時にイヤパッドが表側になっていたのが,10RBTではハウジングが表側になりました.
この点は1RBTの時に気になっていたので,10RBTで変更されたのは良かったのですが,装着するときに左右を間違えることの原因になっているので少し微妙です.
ただし,これは両方の機種を使ったせいなので,どちらかだけであれば全く気にならないはずです.

音質関係は,低音が強めになった点とapt-Xに対応したことが変わっています.
私は低音好きなので良いのですが,フラットな方が好みの場合は1RBTがおすすめです.
10RBTからはapt-Xに対応しましたが,1RBTも現行の1RBTMK2では対応しているので,大きなメリットというわけではないです.
SBCとapt-Xを聞き比べてみましたが,私の耳では音質の大きな違いは感じられませんでした.
おそらくSBCでも高ビットレートであれば音質の劣化は少ないのだと思います.
低レンテンシなので,確かに遅延は少なかったですSBCでも十分に感じます.

悪くなった点
  • 連続再生時間低下(30時間→17時間)
  • 長時間使うと疲れる
コンパクトになったことによる弊害として,バッテリー容量が少なくなり連続再生時間が1RBTの30時間から17時間に減りました.
ただし,他社のbluetoothヘッドホンでは10時間程度ものが多い中で17時間は長い部類だと思いますし,バッテリー切れを経験したこともないので個人的には十分です.

上でも書きましたが,側圧が強めなので長時間使っていると少し疲れます.
この点は,フィット感とのトレードオフになるので仕方ないですね.

まとめ)
私の使用する範囲では,1RBTよりも好みの点が多く買い換えた甲斐がありました.
絶対的にどちらの製品が良いということはなく,連続再生時間以外は基本的に好みの問題なので試聴してから好みの方を選ぶことをおすすめします.




2014年2月25日火曜日

レビュー:ATOK 2014(ATOK 2009からの買い換え)

最近はデスクトップもタブレットもOSをWindows 8.1にして使っていたのですが,ATOKは2009のままにしていて,色々と不都合がありました.
  • スタートメニューやWindowsストアアプリでは有効にならない
  • 一部のアプリケーションが不正終了する
まず,スタートメニューやWindowsストアアプリでATOKが有効にならないため日本語入力が行えませんでした.

ひどい場合だと,一部のアプリケーションで日本語入力をONにした瞬間に不正終了してしまい,一々Microsoft IMEに切り替える必要がありました.

2013からは正式にWindows 8に対応していたのですが,レビューなどでは対応が中途半端などのコメントがあったので,それらが修正されたであろう2014が発売されるのを待っていました.
今月になって,ようやく発売されたので早速購入しました.

半月ほど利用した段階でのレビューになります.
  • Windows 8.1でも普通に動作する
  • ソフトウェアキーボードでの変換候補表示位置がMicrosoft IMEよりも良い
  • 2009より早い
  • 2009のプレミアム版で購入した辞書も使える
当たり前ですが,Windows 8.1でも普通に動作しました.
もちろんアプリケーションが落ちてしまうということもありません.

思わぬ効果が得られたのがソフトウェアキーボードです.
ソフトウェアキーボードの外観自体は変わりませんが,変換候補の表示位置がソフトウェアキーボードの真上になりました.
使ったことがない人からすると,一見当たり前のことのように感じると思いますが,Windows 8.1の場合は入力文字付近に候補が出ます.
この場合,ソフトウェアキーボードと入力文字付近を行ったり来たりしなければならず,目も手も疲れます.
Microsoft IME

ATOK 2014の場合はスマートホン等と同じくキーボードの直上に表示されるので楽です.


ATOK 2014

体感的な話なのですが,変換自体の速度だけでなく,予測変換のスピードも上がっています.
2009だと一瞬待つ感じだったのが,待ち時間無しで即座に変換される感じです.
高速化の設定はスペックに応じて設定される用ですが,Atomが乗っているArrows Tab QH55/Mでも最高設定になっていました.

2009はプレミアム版を購入していたので追加の辞書が使えたのですが,2014でもそのまま使用できました.

(まとめ)
半月ほど使ってみて,Windows 8.1でも問題なく使えることを確認しました.
毎年,劇的には進化しない物の着実に進化していて,5年ぶりの買い換えでしたが満足のいく結果になっています.
Windows 8に乗り換えたもののATOKがまともに動作しなくてイライラしている方は,買い換えるべきだとお勧め出来る状態になっていました.


2014年2月14日金曜日

QH55/MのBIOS V1.17アップデートでのBluetoothが認識しなくなる問題の解決

購入時点で発生していたバッテリーを認識しなくなる不具合がBIOSのアップデートで対処されました.
バージョンはV1.17です.

ところが,BIOSのアップデートをしたところBluetoothが認識されなくなりました.
原因は,アップデート時にBIOSの設定が引き継がれておらず,BluetoothがBIOSレベルでオフにされてしまうためでした.

解決方法
BIOSバージョンv1.18で修正されました.
  • BIOSでBluetoothをオンにする
解決策は当たり前なのですが,このPC用にはBluetoothキーボードしか用意していなかったので,タッチ操作だけで変更する必要がありました.

操作手順
  1. 起動している場合はシャットダウンする
  2. ボリュームのマイナスボタンを押しながら電源ボタンを押す
  3. 詳細→その他の内蔵デバイスを設定→Bluetooth→使用する
  4. 保存して終了
※BIOS設定の操作はUSBキーボードでやらないといけないようです.
実はBIOS画面でもタッチ操作は可能になっていて,ESCやカーソルは画面下の白文字自体を押すと操作ができますが,この場合はBluetoothを認識しませんでした.

何故USBキーボード経由でないといけないのかは分かりませんが,これでBluetoothが使えるはずです.

2014年2月13日木曜日

レビュー:QH55/M VGA変換ケーブル FMV-NCBL13(これは駄目)

本体液晶保護フィルム専用カバースタイラスペンのレビューに続いてQH55/Mの周辺機器のレビュー第4弾です.

第4弾は,富士通純正のVGA変換ケーブルFMV-NCBL13です.

先に結論を書きますが,これは駄目です.

物としては,micro USBからVGAに変換するケーブルです.

実はHUB機能がついているようで,VGA変換ケーブルを使いながらmicro USB経由で充電が出来たりします.

悪い点
  • 相性により表示出来ない場合がある
  • VGA変換ケーブルを使った後にmicro USBが他の用途に使えない
まず,相性問題ですが,どうもVGAケーブル経由でディスプレイ情報および対応解像度が取得できない場合は,表示に失敗するようです.
液晶ディスプレイは基本的に問題が無かったのですが,液晶テレビやプロジェクターは認識しない物がありました.
認識しない場合は,解像度の変更すら出来ない状態で,1280x720に固定されてしまいます.
とりあえずの解決策として,他の液晶ディスプレイで外部出力を行った後に,つなぎたい液晶テレビやプロジェクタに接続することで,接続機器情報を誤魔化して表示することは出来ました.
とはいっても,出張先でのプレゼン等の重要な用途に使うのは危険なのでフルサイズUSBからVGAに変換するケーブルも念のため持って置いたほうが良さそうです.

また,VGA変換ケーブルを使用して外部出力を行った後に,micro USBに他の機器を接続したところ認識されませんでした.
再起動すれば認識するようになりましたが,ケーブルをつなぎ替えるたびに再起動させるのは面倒なので,micro USBは外部出力専用になりそうです.

(まとめ)
QH55/Mのmicro USB部分は,入出力電流も低く,純正のVGAケーブルすら動作がおかしいので微妙な状況です.
一応,フルサイズUSBがついているので何とかなるのですが,せっかくついている端子が有効活用できないのは残念です.
タブレット利用が主なので,私のようにVGA変換ケーブルを利用する人自体が少ないとは思うのですが,付けている以上は適切に動作してほしいです.
初期不良の可能性もあるので,一応メーカーに問い合わせてみる予定です.

レビュー:QH55/M スタイラスペン LB-PN4(消しゴム機能付き)

本体液晶保護フィルム専用カバーのレビューに続いてQH55/Mの周辺機器のレビュー第3弾です.

第3弾は,富士通純正のスタイラスペンLB-PN4です.

QH55/Mには初期時点で本体に収納できるスタイラスペンが付属していますが,収納性を優先しているため,細く角張っていて持ちにくいです.
追加のボタンも1つのみなので,機能的にもイマイチです.

手持ちのIntuos 3用のスタイラスペンが使えれば良かったのですが,さすがに使えなかったので他の製品を購入することにしました.

Wacom製品でも良かったのですが,富士通純正品があったのでLB-PN4を選択しました.

LB-PN4の機能
  • 筆圧対応
  • 消しゴム
  • 2ボタン
当たり前ですが,筆圧に対応しているので,線の太さを調整出来ます.
画面の端の方は精度が微妙ですが,それ以外のところでは紙に近い感覚で書けます.


スタイラス上部が消しゴム機能になっていて,スタイラスの設定で機能を有効にすれば,OneNote等で消しゴム機能が働きます.
消しゴム機能も筆圧対応していて,若干力を入れないと消せません.

手元のボタンは2ボタンになっているので,右クリック以外にも1機能が割り当てできます.

本体サイズは,初期付属の物より若干大きく太くなっていますが,コンパクトなので持ち運びには困りません.
また,ストラップ穴もあるので,QH55/Mにくくりつけておくことも出来ます.

(まとめ)
本体付属の物に比べると格段に使い易いです.
私の場合は,メモを取るのが主な目的ですが,紙にメモを取るのに近いレベルで使えます.
消しゴム機能も対応していれば,かなり役立つので1本買っておいて損は無いと思います.

レビュー:QH55/M 富士通純正 専用カバー(スタンド機能付き)

本体のレビュー液晶保護フィルムのレビューに続いてQH55/Mの周辺機器のレビュー第2弾です.

第2弾は,富士通純正の専用カバーです.

液晶保護フィルムを貼っているので,ケースは不要かと思っていたのですが,何点か良い点があるので購入しました.

良い点
  • 純正なのでぴったり
  • 3段階のスタンド機能付き
  • 自動スリープ機能付き
 まず,純正品なのでサイズぴったりです.
ただし,厚みと重量は結構増えるので,軽快さを重視する場合は止めておいた方が良いです.


若干気になるのは,カバーのロゴが見える位置は本体の裏側ということです.
ロゴ自体はどうでも良いのですが,最初は逆向きに開いてしまい,本体を裏返すという手間が発生していたので,慣れるまでは気になるかもしれません.

次に,こちらの方が購入した理由の1番になるのですが,3段階のスタンド機能付きです.
以下の写真のように傾きを3段階で調整出来ます.


 くぼみ部分にカバーの出っ張りを差し込むだけの簡単な構造ですが十分に機能します.
手前にスペースが空いてしまいますが,邪魔な場合は下側に折りたたむことも出来るので,調整可能です.

3番目は,iPad等と同じですが,カバーを閉じると自動的にスリープモードになります.
Windows 8.1ではスリープへの移行も復帰も早いので,iPadと同じような感覚で使えます.

(まとめ)
単なるカバーではなく,スタンド調整機能と自動スリープ機能という付加価値がついているので,かなりお勧めです.

レビュー:QH55/M 液晶保護フィルム TB-FQ5WFLFA 

本体のレビューに続いて周辺機器のレビューです.

まず,第1弾は液晶保護フィルムです.
QH55/MはタブレットPCの為,手で触ることが多く皮脂で画面が汚れやすいため指紋防止用フィルムを購入しました.

購入したのは,ELECOM TB-FQ5WFLFAです.

以下の機能があります.
  • 指紋防止
  • 反射防止
  • エアーレス

反射防止は若干弱めで,下の写真のようにフィルムを貼った状態でも,それなりに反射します.



ELECOMの他のエアーレスフィルムと同じく,貼るのは簡単でした.

また,フィルムを貼って良かった点として,スタイラス使用時の摩擦が増えて,若干紙に近い書き心地になったことです.
そのままの状態だと,表面がツルツルしすぎていて書き辛いときがあったので,思わぬ効果が得られました.

1点だけ悪い点があるのですが,何故か本体下側の左右部分だけフィルムがない構造になっていて全面に貼ることが出来ません.
あまり触らない部分なので見た目だけの問題なのですが,少し気になりました.


2014年2月10日月曜日

レビュー:Arrows Tab QH55/M Windowsタブレットの完成形?

Windows 8タブレットとしてICONIA W3-810(レビュー1)を持っていたのですが,いろいろ足りないところが気になっていました.そこで,新しく発売されたArrows Tab QH55/M(実際はWQ1/M)に買い換えました.

ICONIA W3-810の不満点
  • 画面が汚い(TN液晶+低解像度)
  • タッチ操作では操作し辛い
  • SSDの容量が最大でも64GBと少ない
  • CPUがClover trail世代の為,グラフィック周りが貧弱
  • 端子がmicro USBの1つのみ
  • USB充電できない
これらの問題に対してArrows Tab QH55/M(実際はWQ1/M)
  • 画面が綺麗(IPS液晶+超高解像度)
  • ワコムのデジタイザ対応+対応ペンが本体に収納
  • メーカー直販ならSSDの容量が128GBまで対応(+micro SDにも対応)
  • CPUがBay Trail世代の為,グラフィックが強力
  • フルサイズUSBとmicro USB
  • USB充電できる(充電専用端子もあり)
液晶は,解像度が2560x1600と超高解像度であることに加えてIPS液晶なので,かなり綺麗です.
タッチパネルに対応しているのと相まって,WordやPDFの資料を読むのにも便利です.

超高解像度のデメリットとして,アイコンが手で押すのには小さくなりすぎる問題があるのですが,ワコムのデジタイザに対応していて,対応ペンが本体に収納されているので細かいタッチも可能です.
ペンは本体とストラップで繋げるようになっているので,落として無くしてしまう心配もありません.
細かい点ですが,外出時や出張時にはありがたいです.
そのうち追加でレビューを書きますが,ノートとして普通に使えるレベルになっています.

Windows 8タブレット全般の弱点なのですが,SSDの容量が32GBか64GBの物が一般的で,容量のやりくりが必要です.
しかし,QH55/Mの直販版のWQ1/Mは,128GBの構成が選択出来たため余裕があります.
私はさらに64GBのmicro SDを装着して合計192GBにして使用しています.

W3-810のCPUはClover trail世代だったので,処理自体の遅さは許容範囲内だったのですが,グラフィック部分がPowerVRと貧弱だったため気になっていました.
QH55/MはBay Trail世代のAtomのため,Intel HD Graphicsを搭載していてDirectX 11に対応しています.
3Dのゲームをやったりすることはないですが,それ以外の描写でも早くなっています.
ただし,QH55/Mは解像度が高いため,動作のサクサク感は感じられません.
許容範囲内といったところです.

8インチのタブレットの問題点としてフルサイズのUSBがついていないため,出先でUSBメモリでのデータの受け渡しに困るといったことがありました.
QH55/MはフルサイズのUSBがついているため,別途変換ケーブルやHUBを用意しなくても済みます.
さらにmicro USBと充電用端子があるところも便利です.

USB充電にも対応しているので,モバイルバッテリー等から給電できて万が一の時も安心です.
W3-810の後継機はUSB充電に対応した物の充電専用端子が取り除かれるという問題があったので(充電中はUSBが使えない),充電端子は別に用意されていて便利です.

ここまでは良かった点ですが,使ってみて残念だったところも挙げておきます.
  • いきなりバッテリーを認識しない(BIOSアップデートver 1.07で修正されました)
  • デジタイザの精度は高くない
  • micro USBの入出力電流は500mA
  • HiDPIに対応していないアプリケーションが微妙
  • 外部出力端子が無く,純正品も相性がある
まず,到着時点でタブレットにもかかわらずバッテリーを認識しないという問題が発生しました.
初期不良で送り返しても良かったのですが,BIOS画面で電池を使い切ると復活するという情報があったので,数度試してみたところ(1回では上手くいかなかった)無事バッテリーを認識して残容量が表示されるようになりました.
(追記)BIOSアップデートで修正されました.

デジタイザがあるので,細かいポイントや文字を書いたりは出来るのですが,4点補正のため精度はあまり良くないです.
特に画面の端の方は精度が低いので,使い勝手がイマイチよくありません.
ただし,ホバー機能があるので,ポイント位置は見えるので何とかなります.
この点は静電容量式や感圧式のように押してみるまで,どこが押されるか分からない心配が無いので便利です.

micro USBは入出力とも500mAで制限されているようです.
レノボのモバイルUSB液晶LT1421を接続したところ,上手く動作しませんでした.
フルサイズのUSBでは動作したのでmicro USB側のみ出力電流が低いようです.
micro USBは充電にも対応しているのですが,充電スピードはかなり遅いので,入力側も500mAのようです.
充電のスピードは,使いながらも残容量が増えも減りもしない程度のスピードです.

Windows 8.1の問題になるのですが,HiDPIに対応していないアプリケーションの場合,文字やアイコンが小さくなったり,フォントが汚くなったりします.
使っている人が多そうなところではChromeが該当します.
一応HiDPIに対応させる隠しオプションはあるのですが,有効にするとレンダリングがむちゃくちゃになってしまったので,現段階では有効にしないことをお勧めします.

私は,出張先でのプレゼンに使うこともあるのですが,外部出力端子はついていないので,別途用意する必要があります.
とりあえず,純正のmicro USB-VGA変換ケーブルを買ったのですが,一部のモニタやプロジェクタでは外部出力が出来ませんでした.
上手く接続出来ない場合は,解像度の変更をすることも出来なかったので困りました.
解決策は,相性問題がでないモニタに一旦つないだ後に,相性問題がでるモニタにつなぎ直すと無事表示されました.
ただし,出張時には無理なのでUSB-VGAの変換ケーブルを念のために別途購入しようと思います.

(まとめ)
Windowsのタブレットでもタブレットとして使えるレベルに到達している製品です.
W3-810等の初期のとりあえず作ってみました的な製品ではなく,後発としていろいろ考えられています(Windows自体も含めて).
一部HiDPI非対応のアプリケーションもありますが(Windows自体の問題),Windowsタブレットとしては完成形の一つなのではないでしょうか.
そのために,一番重要なところデジタイザに対応したペンが本体に収納されていることだと思います.
少なくとも現在のWindowsはデスクトップ部分をタッチ操作で完結させることは困難なのでデジタイザ対応ペンが使えることは,とても重要でした.
というわけで,購入して1週間程度のレビューでした.
カバーやスタイラスなどの周辺機器については,後日追加でレビューする予定です.

レビューを追加しました.

2014年1月24日金曜日

Dellの4kモニタP2815Qのスペックが公開&発売開始

発売が予告されていたDellの4kモニタP2815Qのスペックがdell.comのサイトで公開されていました( http://accessories.us.dell.com/sna/productdetail.aspx?c=us&l=en&s=bsd&cs=04&sku=210-ACHO ).
発売も開始されていて,価格は699ドルで,現在(2014/01/24)注文すると2/14の発送になります.
アメリカでも直ぐ発送されるわけではないので,日本での発売はそれ以降になる可能性が高そうです.

仕様を確認してみると当初の噂通りTN液晶でした.

主な仕様
パネルタイプ: TN(ノングレアLED)
解像度: 3840 x 2160 @ 30 Hz
コントラスト: 1000:1
ブライトネス: 300 cd/m^2
応答速度: 5 ms
視野角: 水平 160° 垂直 170°
端子: DisplayPort x1, Mini DisplayPort x1, HDMI (MHL) x1, DisplayPort out (MST) x1, USB Upstream x1, USB 3.0 x4(背面の1ポートは1.5 Aの電力供給が可能)
スタンド: ピボット,チルト,スウィベル
重量: 5.19 kg(パネルのみ)
消費電力: 75 W(標準),100 W(最大)

気になる点は解像度の表記が30 Hz表記しかないことです.
DisplayPortがついているので60 Hzに対応しているのかと思っていたのですが,廉価版ということでDisplayPortがver 1.2に未対応で30 Hzにしか対応しないようです.
30 HzだとSeiki SE39UY04と変わらないので,グレア液晶を気にしないのであればSeikiの方が安くて大きいというメリットはあります.

スタンドはピボットに対応していますが,TN液晶なので縦置きは厳しいかもしれません.

良さそうな点としては,パネルのみの重量が5 kg程度と軽量な点が挙げられます.
Dellの32インチ4kモニタは倍近い9 kgあるので,取り回しやモニタアームの選択肢でのメリットは大きいです.

まとめ)
実際に発売されてみないと分かりませんが,30 Hzでしか4k解像度が表示出来ないとなると微妙な感じになりそうです.
24インチや32インチの4kモニタに比べると極端に価格が低いことから,気にはなっていたのですが,TN液晶で30 Hzまでしか対応しないということであれば納得がいきます.
静止画やテキストメインであれば30 Hzでも大きな問題にならないかもしれないので,とりあえずは,発売されてからはレビューが出そろうまで様子見といったところです.

(レビュー 40インチ4Kモニタ BDM4065UC/11)